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「…ファンの子が減っても…かまわないんですか?」
クリスマスイブに行ったライブハウスCRADLE。
ああいった場所で演奏をするためには、ビジュアル目当てだったとしても、足を運んでくれるお客さんは必要じゃないのかな…?
バンドって、人気商売の部分もありそうだけど…。
「かまわない」
響ははっきりと即答した。
「見てくれだけでファンになる子は、すぐに飽きる。俺は俺の “ 音 ” に共感してくれるファンだけがいてくれたらそれでいい」
ずがんっと衝撃が走った。
「…でも、どうしてそれが私なんですか?」
「君が翔と幼なじみで知り合いなら、信用出来るかなって。協力をお願いしやすいと思ったんだ。俺と同じ学校なら身元は分かってるし、その…
表向き、ファンの子避けに調度いいと思った」
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