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さっきからずっとロビーに響いている重低音。
『初めて』をこれから体験するという実感がじわじわと増してきた。
ライブハウスに到着した時は独特の雰囲気に少し尻込みしていたけど、今は胸がわくわくドキドキと高揚している。
「…ねぇ、そろそろ入ろっか!」
「うん。そうだね! 入ってみよう…!」
瞳の返事に笑顔を返して、中へと続く分厚い扉を瞳と一緒に体重をかけて押し開けた。
「「!!」」
わッ!! なにこれッ!?
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