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白い光に照らし出されて、
圧倒的な存在感を伴った彼の姿が浮かび上がる。
歌声を聴いた瞬間、稲妻のような衝撃が、
頭のてっぺんから足先までを一瞬で貫いた。
心が痺れ、震える。
次々に流れ込んでくるメロディーが
波紋のように広がって、反響し、
私は、彼が作り出す世界に溶けていく。
熱い気持ちで満たされていく。
瞬きするのも忘れて彼をみつめた。
耳に届くすべての音が、彼に変わった。
もっと聴きたい。
私のすべてで感じたい。
奥深くまで響き渡る
たった ひとつの
" sound " を…
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