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恋の神様にお礼を叫んだ次の日。
私の気分はとんでもなく絶好調…!
青い空に白い雲、ひらひら飛ぶちょうちょ、澄んだ空気、スッと伸びて咲くハルジオン。
パン屋さんの前では焼きたてのパンの匂い。踏切のカンカン音…
目に映るもの感じるもの全てがキラキラ輝いている。
いつも目にしているものなのになぜか心を踊らさせ、わくわくさせた。
今まで体験したことが無いくらい、ふわふわした気持ちで私は学校へ向かった。
授業はもう、見事なまでにうわの空!
私の頭はしつこく何度も昨日の響の顔と、落ち着いた低い声を思い出す。
カウンターチェアから落ちれば直ぐに駆けつけてくれたし、そして…お姫さま抱っこ…!!
その後もドキドキいっぱいして、のぼせて鼻血が出そうになった。
授業も終わって昼休みに入っているというのに、私の頭は響一色。
「……ふ、ふふふ…」
や、ばぁーい。
…私、笑いが…勝手に込み上げてくるっ…!
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