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ニヤリ。と緩む頬をペチペチ手のひらで叩き、そのまま両手で隠した。 「ふふふ…」 ……うん。自覚は、ある。私、怪しいって…!! でも、仕方ないでしょ? だって、あの響だよ?! これから彼の側にいられるんだよ!? ニヤニヤせずにいるなんて、私には絶対無理な注文でしょう! …でも、仮にも私は響の “ 彼女 ” 。 一日中ずっと緩みっぱなしの顔はよくないよね… 「どうしたのー? 花音?」 「わあっ!!」 にやけすぎる顔を元に戻そうと性懲りも無くぺちぺち叩いていたら、声をかけられた。 クラスで一番仲良しの千絵ちゃんが、不思議そうに私の顔を覗き込む。 「…目、赤いけど大丈夫?」 「うん? あ、大丈夫! ちょっと…昨日、夜眠れなくて…!」
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