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届いたメッセージは響でも翔でもなく、“ 瞳 ”からだった。
そして画面の一番上にちらっと《久しぶり!》の文字が見えた。
私は画面をタップして、直ぐにメッセージを読んだ。
《ひさしぶり! 元気? 新しい学校生活は慣れた!? ねえ、今度の日曜日は空いてない? 遊びに行かない?》
私は《うん遊ぼう!》と、スタンプと一緒にメッセージを速攻送り返した。
あいさつが『ごきげんよう』のお嬢さま学校で有名な女子校に進学した瞳は、今までと違った環境になじむのが大変そうだった。
お互い新しい生活に慣れるのに一生懸命だったのもあり、ゆっくり会う機会もなく、こっちから遊びに誘っていいものやらと悩んでいた。
だから、落ち込んでいた私は瞳と久しぶりに会う約束ができて、 嬉しさからテンションが上がった。
瞳とどこ遊びに行こうかな? なんてうきうきで一人計画を立てていたら、
ピロン。
またスマホが鳴った。
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