カクレンボはキケンです!

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突然画面の光が消えた。 どうしたんだろう? 「あーあ。充電切れた」 「ウォークマンでも聞く?」 「そうやな」 2人で片方ずつイヤホンをつけると、しんみりした恋愛曲が流れ出した。 まさかこんな曲から流れるとは思わなかった。 「ちゃう曲にするわ」 「海……」 名前を呼ばれると保々同時に体を倒されて置いてあった布団に凭れる形になった。 「え……?」 イヤホンは外れ、さっきまで光を見ていたせいで何も見えない。 「津森……?」 「海……」 肩を押さえつけられて痛いくらいになった時、唇の自由を奪われた。 やがて唇の隙間から舌が入ってきて口腔を舐め回す。 「ん、んぅ……」 やっと唇が離れた時、俺は泣いていた。 理由は自分にもよく分からない。 「ごめん……俺、海のことずっと好きやったから……あんな状況になったら……」 ―――ガタッ 「岡崎津森ペア発見!!終了しましたー!!」 宮崎が押し入れの戸を開けて顔を突っ込んできた。 ある意味助かった…… そんなことが過去にあった。 中1の夏だった。 もうあんなことはごめんだ。 カクレンボは俺にとって 危険な存在でしかない。
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