王様ゲームが運命を握っていた

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「よっしゃー!全員そろったぜー!!」 「玲未、王様ゲームってただ男子で遊びたかっただけちゃん?」 「ふみちゃんもおんなじやん」 今日は人生初の修学旅行。 小6なのに超腐女子な私達と、変態の度を超えた変態な同クラの男子達。 今夜は皆(11人)で王様ゲームです。 「うっし、始めるゼイ!!」 『おーさまだーれだっ!!』 皆で一斉に割り箸を引く。 王様の割り箸には金色で先を塗っている。 「あっ、うちや」 「坂口かー」 「アイツ腐女子中の腐女子やぞっ!!気ぃつけろ!色見せんなっ!!」 その言葉と同時に腐女子仲間が合図をくれる。 ふみちゃんは秋本、真帆は山野とうちが王様の時は北島も、ほのは高増、真依ちゃんは新川の色を教えてくれることになっていた。 それぞれカラーペンを後ろ手に持ってうちに見せてくれる。 勿論男子に見えないように。 それを見てかすかに笑う 「さ、坂口が笑ったぞ」 「落ち着け秋本」 「いやーやぁーむりぃー新川落ち着きすぎやー」 「お前はうるさいわ」 「北島にだけは言うわれたないわ」 「高増ー」 「うざいどっかいけ」 「あ、北島しぼんだ」 「とっくーしぼむって…」
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