4人が本棚に入れています
本棚に追加
/51ページ
その“絶望の都”には、1人の少女(女性?)が立っていた。なんというかーー変わった洋服を身にまとい、謎の剣と、なぜかマイクを手にしていた。
「・・・っ!?」
そしていつの間にか、私の足と手には、鎖が巻き付けられていた。どうやら逃げられない・・・らしい。
「だーかーらぁー、この司会のワタシがぁ、あなたの願い事を叶えてあげるって言ったでしょー?」
彼女は私に向かって剣を突きつけた。
「願い・・・事?なんでも?」
「そう。あなたの願いなら、なぁーんでも叶えてあげる♪」
彼女は不気味な笑みで微笑んだ。
「でも、そんな無条件では叶えませーん!」
彼女はマイクに向かって上げ気味な口調で言った。
「それではみなさんお待ちかね!原罪ゲーム、いってみよー!」
げ・・・原罪ゲーム?
彼女はそんな私に構わず続けた。
「ルールは簡単です!正しい手順で一言一句、間違えないで唱えてくださーい。」
正しい手順で、一語一句間違えずに?
なんだろう、呪文的なものかな?
難しいのじゃなければいいんだけどな・・・
「準備はいいですかー?覚悟、出来てますか?間違えたら・・・わかりますよねえ?」
彼女は口をにやにやとさせて問いかけてくる。
なんていうか、不気味。まるで閻魔様に、罪を問われてる様・・・。
「秘密のコトバですから・・・絶対、ぜったい、ゼェーーーッタイ、間違えないでね!」
最初のコメントを投稿しよう!