2人が本棚に入れています
本棚に追加
「…ふぅ…」
番号を全部打ち終わって、一息つく。
ルーズリーフの番号と、最終確認。
…うん、確かに合ってる。
これだけで、ここまで緊張して…
果たして電話、まともに話せるんだろうか。
番号を打つ間も、ずっとベッドに正座している自分。
…周りから見たら、かなり変な人だな。
スマホを持っている手の親指を、通話ボタンのほうに持っていく。
プルルルルル.
か、かかった…!
少し震える手を耳元に持っていくと、大きく聞こえる機械音。
だんだんと大きくなる胸の鼓動。
『…はい』
音が切れたかと思うと、耳元に男らしい、低い声が聞こえた。
最初のコメントを投稿しよう!