第1章

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電話のあと、脱力してベッドに倒れ込む。 これだけで結構体力使った… でも。 「先輩に今までより少し近づけたかな…」 自意識過剰かもしれないけど、そう思えたから嬉しかった。 ただ、遠くから先輩を見つめていた自分。 すれ違うたびに、ドキドキする胸。 目が合っても、すぐにそらしてしまう。 そんな関係だったのに… まさか、電話ができる仲になるなんて。 そんなのは思ってもみなかった。 信じられないような気持ちと、嬉しい気持ちが混ざりあって胸がふわふわする。 電話が終わった今もトクントクン、とリズムよくなる音。 一年前くらいだったかな。 先輩と出逢ったのは…
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