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高校の合格発表の日。
張り出された高校の掲示板に、自分の番号を探した。
喜んでいる人、泣きそうな人。
わくわくして、期待しつつも緊張が隠せずに掲示板に向かって行く人。
人混みの中に、わたし達はいた。
メガネをかけて、少しずつ近づいていく掲示板を見て目を凝らす。
だんだん、おっきくなっていく番号。
それに比例してバクバクと心臓が波打った。
『あ、あった!!!』
『あたしも!!』
一緒に来ていた中学校からの親友、葉月も声をあげた。
嬉しくて、二人で飛び上がる。
番号を見に行く人達が後ろにいたため、わたし達はその場を抜けた。
掲示板の近くでは、吹奏楽が、演奏で合格を祝っている。
それぞれの部活のユニフォームを着た人達が、各部活のビラを配っている。
合格を知った私たちには、それが華やかに見えた。
新しい“高校”という場に、期待が高まる。
『二人とも背高いね!バレー部よかったら見に来てね!』
そう言われてビラを渡される。
確かに、私と葉月は背が高い。
『あ、はい』
曖昧に返事をしながらとりあえずビラをもらう。
背高いの…気にしてるんだけどな…
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