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ビリリリリリリリリリッ!
オーソドックスな目覚ましを片手で止めようとして、
いつもよりも時計から離れた位置で寝ていたことに気付いた。
慌てて手を伸ばせば、
シーツにはまだぬくもりが残っている。
「……逃げ出したか」
1度では到底足りなくて、
休憩を挟んで、もう一度彼女を求めた。
見知らぬ男に散々弄ばれたのだ。
逃げ出して然るべきである。
ドドドタンッッッ!
「なんだ?!」
「……いったぁい」
大きな何かが倒れる音に、
慌ててリビングを覗き込んだ。
「……ノン?」
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