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「トモちゃあん……」
何故か智樹のTシャツを着たノンは、
廊下の端で蹲っていた。
「歩けないよー。助けてぇ」
「……」
だったら、どうしてそんな所にいる。
「ベトベト、洗いたかったのに……」
風呂に入ろうとしていたらしい。
「……追い炊きするから、待ってろ」
キッチンのスイッチを押してから、
蹲ったノンの前にしゃがみ込んだ。
ほぼ初体験の少女には、
昨夜の行為は激しすぎたらしい。
「ぶつけたのか?」
「壁、蹴っちゃった」
あの騒音は転んだだけでなく、
壁にぶつかった音だったようだ。
「はぁ……立てよ」
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