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私は、ある都市で探偵事務所を営んでいる探偵だ。探偵というイメージからは遠く離れているようなことをもしているゆえ、私の事務所に来る客人は仕事ならなんでも引き受けてくれる何でも屋として御贔屓してくれているのだが、私としては報酬を渡してくれて、そしてお礼の言葉と爽快とした表情を見せてくれれば満足なのだ。だから私は明智小五郎やエラリー・クイーンのような名を知られた名探偵などにはなりたいと思ったこともない。ただ日々知識を蓄え、観察力や推理力を磨きたいとは思っている。だから御贔屓してくれる客人の依頼は様々な見識を与えてくれ、同時に客人や依頼された対象などを観察し推理をすれば、それらは磨かれるという、まさに日本でいう一石二鳥とはこの事だろう。だが流石に客人の買い物などの荷物持ちなどは御免こうむるが。
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