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ほんの10日ほど前に出会ったばかりの若い男(←売れてないホスト)に、
30万円『直引きか、店で使うか』を迫るバツイチ子持ち女。
狂気の沙汰ですね…。
少し沈黙の時間が流れました。
海麗くんがどちらを選んでも、私には大差ないしな…。
海麗: 「じゃあ…………」
この時でしたっけね。海麗くんの本名を教えて貰ったのは。慎治、というらしく、
それさえ嘘な可能性もありますが、その後からは慎治と呼ぶことになっていきます。
この流れ自体が闇営(病んでいると見せかけ、お客に心配させて店まで来させる裏技。ホストよりもキャバ嬢のほうが巧いイメージがあるけど、人によりけりかしらね?)かもしれませんが、それも私にしてみればど~でも良い話。
私: 「…わかった。近々店に行くし、今日のところはもう…ちゃんと眠って」
慎治: 「…うん。…ありがとう」
実際には、このやりとりは電話とメールが入り混じっていました。時間は真っ昼間でしたが、向こうは仕事明けの泥酔&病み状態。
今だから言えることですが、私もある意味、必死でした。
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