第2章

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「い、今の忘れろ!じゃあ俺急いでるから!」 晴輝は逃げるように去っていった 「ほら、レジ行こ」 「綾は気にならないの?」 「伊波くんが忘れてって言ったんだからこれ以上聞くのは悪いよ」 珍しく真面目に話す綾に舞は違和感があった 綾の目は何処か遠いとこを見つめていていつもの彼女からは想像のつかない冷たい眼差しだった 「お腹空いた~、はやく帰ろ?」 二言目にはいつもの綾に戻っていた 「…うん」 (今のは私の見間違い?) 舞には綾があんな目をするなんて考えられなかった
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