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キーンコーンカーンコーン…… 「ふぅー…」 「やっと昼休みだね 双葉、一緒にご飯食べよ」 「うん」 「うわっ、双葉のお弁当っていっつも美味しそう  ってことで卵焼きもーらいっ」 「……!私の卵焼き!」 「おいしー!」 「もー」  はぁー…    息を吐き出して結衣を睨むけど結衣は気にしてない様子  「あ!ねえねえ、あれって…」  私の肩を結衣が叩くから 結衣の指差すほうを見てみる  「…?どうしたの?」  「え、知らないの!?」  「だから何が…」    「あれ、植村 裕介さんだよ!   イケメンの多いこの学校で1位2位を争うイケメン!   背も高くて、肌きれいで、しかもバスケ部!」  「ふーん」  「ふーんって、あれほどのイケメンを見てふーんって…」  興奮気味に話す結衣を横目に 今初めて知った植村裕介さんを見る  「……!!!!」  え、何?いま目があって、笑った…?  「ちょっと双葉、聞いてるー?」  「あ、うん」  「絶対聞いてなかったでしょ!ま、いいけどさぁー」  私は結衣の話を呆然と聞いていた  
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