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「どこかに、いい男、落ちてないかな」
こんなセリフ。
今まで言ったことなかった・・。
一人で飲むんじゃなくて、
誰かと飲めば、もう少し気が紛れると思ってたけど、
そうじゃない・・。
幸せになろうとしてる人を見て、嫉妬してるなんて、
自分がどんどん惨めになっていく・・。
「俺にしとくか?」
私の心の内を探るような、
そんな表情で、
藤本くんは、ポツリと言った。
「は・・?
何言ってんの、可愛い彼女がいるんでしょ?」
「中嶋ちゃんの寂しさ埋めるくらいなら、付き合ってやるよ。
彼女には内緒で」
ニッと笑う顔は、半分冗談で、半分本気って感じかな。
結婚を考えるような彼女がいても、
他の女に付き合うことなんて、
藤本くんなら、たいして抵抗ないんだ・・。
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