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私がシャワーを浴びている間に、
なにかあった・・?
「藤本くん!」
私が少し強い口調で呼びかけると、
ようやく視線が私の方に移動した。
「あ・・あぁ。中嶋ちゃん・・」
心ここにあらずと言った声。
「どうか、したの・・?
誰かから電話・・?」
藤本くんが握り締めていたスマホを覗き込むけど、
ライトは消え、暗くなったまま・・。
「・・あぁ・・」
「・・・・?」
見るからに今までと違って。
私は、藤本くんの背中を
ポンっと勢いよく叩いた。
「どうしたの?しっかりしてよ」
私の声に反応して、
ハッっとしたように、瞳に生気が戻ってくる。
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