第10話 プロポーズを君に 2
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言葉の途中で、竹山は後ろに吹っ飛んだ。 どさりと体重が倒れる音と、カツンと小さな金属音が辺りに響く。 竹山は顎に痛みを、背中に床の冷たさを感じ、薄い影に乗られる。 「竹山さん、どれだけ、約束を破るんですか」 そう言って、リリコは、竹山の頬を拳で殴った。 「どれだけ、がっかりせるんですか」 もう一度殴られ、竹山は口を開く。 「…お前、何で、そんなに怒ってんの」
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