第10話 プロポーズを君に 2

3/40
155人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
竹山の上にある、赤く染まった裸の瞳と顔。 雨が上がり、雲間から覗く月が照らしている。 口を動かさないリリコは、竹山をまっすぐ見ている。 「俺は、お前に約束したのか」 顔を逸らさず、竹山は言った。 「俺は、何て言ったんだ」 「教えません。もう、いいです」 「何だよ、そ」
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!