未知との遭遇

7/8
前へ
/17ページ
次へ
黒髪に金糸、古田似の『何か』だ。意思を見せた小さき姿に全員の視線が集まる。 『馳走になったな』 「え、喋った!!!」 忠興の驚愕の声に怯む事無く、小さい『何か』は語り掛ける。口から発せられるものではなく脳内に直接語りかける声は、古田の声よりも若干高く幼い印象を与えた。 ふん、と鼻を鳴らす仕草もまた古田に似ており、本人は非常に複雑な顔をしている。 だが、話せるのならば話は早い。氏郷は小さい紫色を構う手を止め、代表らしい『何か』に問う。 「単刀直入に聞きます。貴方達は何者ですか?」 面倒を取り除いた真っ直ぐな問い。 古田似の『何か』は問いに答える誠意を示すように、小さな手を挙げる。 『我等、七哲である』 image=488092968.jpg
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加