別居

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まぁ右腕のギブスは数ヶ月後には治って外せました。 更に俺が4、5歳の頃、俺は母親に連れられ、知らない所へ行った。 見た目は小さい学校みたいな所かな。 其処の人に挨拶をして母親は帰ろうとしました。 勿論、俺も一緒に帰るモノだと思い、母親の後を付いて行きました。 …だけど俺は連れて帰ってくれなかった。 後に其処は「児童相談所」だと言う事が解った。 でも其処は其処なりに楽しく過せました。 朝は決まってパン。 好みによってジャムを塗ったりできます。 玩具もありました。 数日後、俺は更に別の所へ連れて行かれました。 坂があって、坂の上には学校みたいな建物。坂の下には幼稚園らしき建物。 俺は其処で3、4年間を過す事になりました。 其処は学園って所で、まぁ言ったら…親が居ないだとか、身寄りが無いだとか、家では育てられない、更には手に負えない…そんな子供らが集まって、集団生活を送る施設です。 最初は皆優しい先生ばかりで居心地も普通に良かった。 春には遠足、夏にはキャンプ、秋にはさつま芋掘りに夜店、冬にはクリスマス会に餅搗き大会に正月には初詣。 色々なイベントがあって楽しかった。 だけど日が経つに連れて優しいと思ってた先生に「うるさい!!泣くな!!泣くんやったら出ていけ!!」って言われ夜も暗い中、一人放り出された事もありました。
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