第1章

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薄暗い教室の中で、1人進路について考えていた。 将来の夢なんてものは一切なくて、自分のしたいこともない。 そんな桐谷に自分の進路を決めることなんて、出来なかった。 教室の外にある、夕焼けと同じ色に染まった葉っぱが落ちていくのを眺めながら、ただ時間を流していた。 ガラッと勢い良く扉が開く音が聞こえた。 「桐谷くーん」 扉を開けた人物は、そう言って教室の中に入ってきた。
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