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だめだ。探そう。
方向をかえて走り出したとき。
「あ、にっしー!」
「あ?」
「…あ、あの!そいえば昨日さ!」
明るい声にいらついて、冷たくしてしまった。宇野の顔も引き攣ってる。たぶん思いのほか俺の顔が険しかったんだろう。
俺が急いでるのわかって違う話続けようとしてんのか?
「ごめん、急いでるから。」
「あ、うん…」
何か言いかけてる宇野を残して走り出す。
「…どうしても千晃ちゃん、か…」
そんな声も聞こえない。
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