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「秀!」
幼馴染の秀太。
その秀太に抱きつく。
「わっ。なんだよ!
…は?泣いてんの?」
泣いてる私に気づいて、声を和らげる。
「…え、まじどした。」
「隆弘と、別れた。」
「なんで?」
「………」
「西島が何か言ったん?」
「…違う。あたしから。」
「だから、なんで?」
黙りこくってる私を離して優しく聞く秀太。
でも言ったら、心配性の秀太だから何か言ってくる。
そんなのだめだから。
「もういいの。ごめん帰ろ?」
腑に落ちないような表情で私についてくる秀太。
家の前についたとき、何か言いたそうな顔をしていたから。
「ありがと!明日ね!」
「千晃…」
ばたん。
閉めたドアに人の気配があったけど、気にしない振りをして部屋に行く。
明日、真司郎にも言わなきゃ。
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