第1章

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次の日の朝。 いつもより早く行って、真司郎を呼び出す。 「…真司郎。あたしの彼氏になってくれる?」 「…は?」 固まった真司郎をじーっと見つめてみる。 秀太ともうひとりの幼馴染。 いつも3人でいたけど、私と噂が立ってたのは秀太よりも真司郎が多かったから。 「…にっしーは?」 「別れた。」 「なんで?」 「………」 「言わんとわからへんよ、千晃。」 私に目線を合わせて優しく聞く真司郎。 その気遣いにまた泣きそうになったけど、そこは我慢。 言わないとわかったのか、眉をさげて困ったように笑う。 「…戻ろか。次なに?」 「…英語。」 「千晃できないんちゃう?」 「…教えてよ。」 「はいはい。笑」 元気にさせるためにわざと明るく話してるんでしょ? わかるよ。あの顔。 ありがとう。真司郎、ごめんね。
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