2…思い出

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あの時から、本当に本当に大好きな人になってて。 しかも、私とも仲良くしてくれるようになって、というのかストレスの捌け口みたいに、言いたい事を言いたいだけ言ってくるようになって、更に距離が縮まった気がした。 高校の時はテストの勉強を、図書館で見てくれたり。 友達とか、親だとかの悩み事も聞いてくれて、 「おまえ悩み過ぎだぞ、それ。頭悪いんだからもっと単純に考えろよ」 なんて言ってくれちゃってさ。 でもね、本当の私の昔から頭を痛めてる悩み事は、あんたの事なんだよ? ずっと、いつも毎回聞きたい事があって。 《好きな人居るの?》 って。 私の見解では、今の所彼女と呼ばれる女は居ない気もするんだけど。 だって、コイツ、私立の男子高校に通ってるから。 弟にも、もちろん探りは入れて貰ってるけど。 「ソフトクリーム買ってやるから、頭ちょっと冷やせや」 最近はやたらと、お兄ちゃんヅラしてくるの。 頼れるから頼りっぱなし。 だけども、それだけじゃ不満だったりもして。 変な所でブータレて甘えてやる。 私だけを見て?ってね。 昴は、カバンから財布を取り出した。 その時、可愛いキーホルダーが、カバンから落ちて、少しだけ私は戸惑って勘ぐる。 やだ、何これ…。 「あっ、落ちたよ」 「あぁ、悪い」 拾って手渡す。 その後、何も付け加えて話さないコイツにムカついて、私から聞いた。
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