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「可愛いじゃん、それ。自分で買ったの?」
「な訳ねぇだろ…」
「まさかまさかの女の子からのプレゼント?」
「そうだけど」
あっさり自分の問い掛けた言葉に答えが返ってきて…。
「あらあら、そんな顔して彼女とか居る訳?やるねぇ~コイツ」
強がる私に更に、恐ろしい答えが返ってくる。
「彼女くらいは、そら居るだろ」
ガーン!!
ガーン!!
ガーン!!
上からタライが3連発くらい、頭に落ちてきて、ほぼ私は即死に近い状態。
なのにも関わらず、這いずるように尚も聞く。
「どんな女?こんな恐ろしい男と付き合う女って。可愛くておとなしいとか?」
「そうだな、おまえとは真逆だよ」
ってか、もう死ぬし!
死んでもいいですか?永田の兄さんよぉ!
「あっ、あっ、あぁそう…ふぅーん」
ショックで言葉が出て来ない。
泡ふくわ…。
「おまえは?」
ソフトクリームを手渡され、聞かれた挙げ句に大嘘を付いてやる。
「二人くらいに、告白はされてんだけど、迷い中」
「へぇ、そんなナリでも以外とモテるんだ…」
「えげつないねぇ、もっと優しい言葉で言えよ」
「そら、無理だな」
私はこれ以上は、何か突っ込まれてはいけないと、ソフトクリームをがむしゃらに食べまくっていた。
キーンと頭が痛くなる。
頭冷やせってか、頭冷え過ぎて、頭が痛いし、何だか心まで冷え過ぎて痛かったのを覚えている。
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