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小学一年生の時に、ブランコから投げる靴飛ばしが流行っていて。
公園で弟と靴飛ばしをしていたの。
「せーの!」
「せーの!」
どっちが遠く投げれたか。
今思えば、それの何が楽しかったのか理解しがたいが。
遠く投げても、結局自分で取りに行かなきゃいけなくて、
「うぉー!二つとも、お姉ちゃんより僕のが飛んだー!」
「チクショー!」
距離の短い方が、罰として靴を取りに行く。
めんどくせぇー!
いつも私と弟は、こうやって二人で遊んでいた。
ブランコをまた思いっきり二人でこいで、靴を投げる。
「せーの!」
「せーの!」
夢中になって居たから気が付かなかった。
サッカーボールが目の前を横切って、男の子がそれを追い掛けていた。
その時!…
バシッ!!…
私の遠く飛んだ靴が、男の子の顔面に当たった。
「痛ってぇ!…」
男の子は顔を押さえて、その場にしゃがみ込む。
やべぇー…どうしよう。
「お姉ちゃん…やばくねぇか、あれ…顔面当たったぞ?」
弟は涙目で困っている。
そして弟はサッカーボールを取りに行こうとしたから私は聞いた。
「謝りに行くの?」
弟は不安そうに、
「謝らなきゃ可哀想でしょ?痛そうだもん…」
そう弟に言われて、一瞬自分のプライドと葛藤。
私は自分が悪くても悪くなくても、絶対に他人に謝罪はしない。
それが自分のルールだったから。
今も、若干そんな所はあるけども。
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