Love of play

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…―身体が熱いのはお湯の所為? それとも――… 私は湯船に浸かったまま彼のキスを受け続けていた。 キスだけでこんなに私を翻弄する――。 触れている彼の口唇はとても熱く、激しくて そのまま溶けてしまうんじゃないかと錯覚すら感じてしまう。 そのまま彼の指がするする泳ぎ 『…―んんっ…――』 更に私を翻弄する 息が上がり苦しい… 『―…はっ……あっ…―』 水面が揺れて音を奏で それに合わせて私の身体を彼の指が踊る 『―…ん――…も…ぅ―』 「――もう…?」 意地悪く言い、私を抱き上げ浴槽に座らせた。 足を開き指を這わし、嬉しそうに囁く 「…トロトロして熱い…」 掠れた声は更に私を麻痺して 熱くて…気持ち良くて… …―クラクラする…――― 「…愛希…」 私を呼びながら彼の象りが ゆっくり私を押し退けて ぴったり嵌まる 『…――んんっ…―!』 それだけで私の身体は震え 「…キッ…ツ…――」 彼の苦しそうな声が私を煽り 響く声 重なる吐息 揺れる身体 その合間に 「――愛希…」 私の名を呼ぶ掠れた声 繰り返し押し寄せる快楽はまるで泡沫の夢の様で 現実とその間を幾度とさ迷い 一層激しくなる揺れに 「…――ィクッ…―…」 その声を合図に ――私は意識を手放した
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