Was it jealous love

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さっきそう言ったのに…。 …此処は会社の駐車場。 『もうっ!!』 「まだ早いんだし一緒に行けば良いだろ?」 …それじゃ、意味無いじゃない…。 「ほら。行くぞ?」 『や…もうコンビニ良いかなって…。』 …今から行ったら余計目立つし。 「あ、俺欲しいモノあるから行くぞ。」 『…えっ!?じゃあ私、先に会社に…』 「良いから来いっ!」 『ちょっ…』 強く手を引かれ振り払え無い。 仕方なく彼の後を歩く。 『…ねぇ。手、放して。』 「何で?会社じゃ無いから良いだろ?」 ・・・・・・。 もうっ!! コンビニに入ると王様はコーヒーを手にした。 『コーヒーなんて会社の自販機で良かったじゃない。わざわざコンビニまで来なくても…。』 「このコーヒーが飲みたかったんだよ。」 …何その拘り…。 お会計しコンビニを出て、周りを見渡した。 …良かった。ひとまず知ってる人は居なさそう。 私は繋いだ手を引き、足早に会社へ向かう。
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