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カタカタカタカタ…
誰も居ないオフィスにパソコンの音が響く。
―♪♪―♪♪
ふとメールの着信が。
まぁ、見なくても誰かは大体判ってるんだけどね。
一応画面を確認する。
【藤邨先輩】
――やっぱりね。
【今日も残業?】
【はい。今日も残業です。】
―♪―♪―♪
返信すると直ぐに着信が。
【藤邨先輩】
・・・・。
『…は
「また残業!?最近多くない?!…もしかして俺と逢いたく無いから態と残業してる?」
『――ホントに残業です。』
「…今日こそ飯に行けると思ったのに…。」
『…コレばっかりは仕様が無いでしょ?』
…私だって好きで残業してる訳じゃ無い。
「…もう、飯食った?」
『――え?』
「だから飯!食べた?」
そう言われ時計を見る。
『あぁ、もうこんな時間…。』
19時ちょっと。
集中してて気付か無かった…。
「その様子じゃまだだな?」
『えぇ。まだだけど?』
「――善し!待ってろ!」
そう言い通話を切られた。
彼の一方的な電話は何時もの事なんだけどね。
…待ってろ?
何処で?
…此処で?
まぁ、何にせよまだ帰れないし…。
携帯を置きまたパソコンと向き合った。
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