Was it jealous love

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今朝は何事も無く、穏便に出社する事が出来た。 安心して、仕事をしていると 「先輩~。今日行けそうですか~?」 華穂が心配そうに声を掛けて来た。 『…んー?まだ判らない。』 …昨日遅くまでやったから結構終わったけど、まだまだ…。 『まだやる事沢山あるから。』 「大丈夫ですか~?先輩だいぶお疲れみたいだし…。 機嫌も悪そうだし…。 私、手伝いますから~!」 …ホント良く観てるなぁ。 なんて、関心しつつ 『大丈夫。ありがとね。』 そう言って席を立つと課を後にした。 …―だけどホントに仕事が進ま無い。 溜め息を溢し、苛々しながら歩いた。 最近の苛立ちと仕事が進まない原因。 資料の一部が足りなかったり、要点が抜けていたり、話が食い違っていたり…。 と、色々不備が目立ったから。 その度に各課を回り、必要な資料を集めたり、担当者に話を聞きに行ったりしていた。 その為どんどん仕事が溜まってしまった。 普段はこんな事そうそう無いんだけど。 ――もう…。 最近こういうの多いな…。 そうこうしている内にランチタイムになってしまった。 …―またか…。 最近夜はおろか、お昼もろくに食べていない。
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