Love of play

13/26
前へ
/400ページ
次へ
『…はぁ。』 玄関を開け溜め息を一つ。 見慣れた自分の部屋。 えーっと、着替えに、下着、化粧品と…。 パタパタと必要な物をかき集める。 …ていうか何で私、律儀に、プチお泊まりセット作ってんだろ…。 ふと思う。 特に何かする予定は無かったけど…。 貴重な休みを先輩と過ごすなんて…。 いっそこのまま無視しちゃうとか? …そういう訳にもいかない。 マンションの下には待っている先…。 このまま、ないがしろにしたら後で更に面倒臭そう…。 …大体。半年間恋人って…。 あの人の思考回路は一体どうなっているのだろう…? あの態度は私を好きとか、そういうんじゃ無いと思う…。 なんて言うか…。 愉しんでる…? …でも何の為に? 私を振り回して、一体何がしたいんだろう…。 ――ワカラナイ――― …それに一方的なあの態度は正に王様…。 人の意見なんてちっとも聞かないし…。 『…はぁ。』 また溜め息を溢し、部屋を後にした。
/400ページ

最初のコメントを投稿しよう!

98人が本棚に入れています
本棚に追加