Love of play

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王様が"デートしてる時は手を離さない"…なんて言い張るから…。 渋々手を繋ぎ彼に引かれて歩いていた。 先ず薬局へ行き、化粧品、歯ブラシ、シャンプーやらトリートメント、石鹸やスポンジに至るまで揃えられた。 …これじゃあ家に取りに行った意味無いじゃない…。 というか… 『――先輩。買いすぎじゃ…?こんなに一通り揃え無くても…。』 「どーせ使うんだし、あるに越したことはないだろ?ウチにあるの男物ばっかだし。」 『…それは…そうかもしれないけど…。』 ――確かに。男物しかなくて今朝ちょっと困ってコンビニに走ったのだった…。 ま、コンビニ隣のビルだったから善かったけど。 「…次は、服だな!」 『――服も!?』 「…俺は別に良いけど、同じ服で出社するなら要らない?」 『…要ります…。』 …と言うか、そんなに泊まらせる気なの…。 私は項垂れながら歩いた。 そんな私とは裏腹に王様はウキウキしていた。 …―もう…。
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