第1夜

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「きゃあああっ!!」 「うわあああっ!!」 応接間のドアを出たところで、若い男性とぶつかりそうになった!! 「な、何だよ!!なぜ、うちに女がいるんだ!?」 うち…? まさか、このあたしと年も変わらない、この少年が、ご主人様!? 「多分、色々誤解されたようで…ご主人、彼女が新しい館の住人です。いかがですか?」 「違います!!あたし、今、帰るところです!!」 わりと…よく見れば、わりと顔はいいのよね。 だけど、よく知りもしない少年に、好きにされるなんてゾッとするわ! 「ん~。」 少年は頭をぽりぽりかきながら、言った。 「タイプじゃない。」
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