第1章 潮見 真紀

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「と、いうわけで。 真紀の絵を考慮した結果、ミズタマより別冊デイジーの方がいいと思って。 そっちに異動してもらうことにしたわ。 って聞いてるの? 槇センセ!」 向かい合って座る奈々が私に問う。 「聞いてるって」 私は奈々から視線を外し、ふてくされて返事をする。 「あからさまにふてくされてないで、何かいいアイデアないの?」 あったら別冊デイジーに飛ばされてないでしょ。 私は、ふはぁーと大きく溜息をついた。
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