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一週間後、俊哉が楽しみにしていたおとなりさんが引っ越してきた。早速、おとなりさんは挨拶にきた。
「こんにちわ。隣に引っ越してきました徳山ともうします。よろしくお願いします。」
「こちらは妻、そしてこっちは息子の太一です。小学三年生です。」
徳山一家はとても、丁寧で、愛想もいい。仲良くできそうなご近所さんが越してきたことに、敏史は喜んだ。敏史は、少しお待ちをといい、奥へ入っていき、弥生と俊哉を呼んできた。そして、徳山一家に、敏史の妻の弥生と息子の俊哉を紹介した。
俊哉と太一は同じ学年と知り、すぐに二人であそんでいるようだった。明日にでも、太一が同じ学校に転入してくるからいま仲良くなっていたほうがいいだろう。
「それでは、長々と失礼しました。太一いくよー。」
奥から まだ遊んでいくー と声が聞こえた。
「太一くんもそういってますし、もう少しあそばしてやってください。家も隣ですし、少しくらいおそくなっても心配いりませんよ。」
そう敏史がいうと、すいません と頭を下げ、太一を残し、帰っていった。
(マイホーム手にいれて、おとなりさんも話しやすい人が越してきてくれてほんとよかった! この場所に家を建ててほんとによかった!)
敏史はそう思い、とても喜んでいる。しかし、怪しい雲行きが着々と迫っていることに敏史はもちろん、弥生も俊哉もその気配には気づいていないー。
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