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管理人の名前は、「レイラ」と言うらしい。漢字は「霊羅」と書くらしい。佳怨に続きまたも呪われそうな名前の人物。佳怨と霊羅が合わさったらもう呪われる問題ではなくなりそうだ。そんなことはさておきだ。何のきっかけであんな現象が起こるのだろうか。管理人とメールアドレスを交換して、詳しく話をすることにした。
ルームを退出し、メールボックスを開き管理人に確認メールを送る。霊羅という名前があるのだが、どうしても「管理人」が定着していまい、もう呼べなくなっていた。数分して向こうからも確認メールが届くと、数分後にもう一通メールが届いた。
『宙君、一週間あのルームに来なかったらしいね。私と同じ。あの日、チャットルームを開くとerrorの文字が出て、画面が真っ赤に染まった。あれから2週間近く怖くてルームに入れなかった。今も謎は解けてないけれど、数人同じ体験をした人がいるらしくて、体験者が集まる掲示板があるの。良ければ宙君もどう?』
体験をしたのは僕と管理人だけではなかった。だが数人だ。最近起こるようになった現象なのか、それともまれにしか起きない現象なのか...。聞けば聞くほど気になるものだった。後に管理人から掲示板を紹介してもらい、情報交換や体験談などを話して言ったがやはり全員同じ現象にあっていた。しかも、ここ最近。
掲示板である話題が上がった。送信者「姫」からのメールだ。勝手に文字が撃ち込まれ文ができていくという怪奇な現象と、いきなり女の声が聞こえる現象。幽霊なのではないかという推理に当たっているらしいが、理由がないため本当とは言えない。一つ、違った点を発見した。
文の内容だ。女の声が聞き取りにくいのは皆同じだったが、聞こえた内容が違った。
『来るな』『行け』『救え』『大丈夫』『きっと』『いつか』
どこか文がつながりそうな気がして繋げてみたのだが、何箇所か繋がらないところがあった。
「無理か~...。」
その日は謎が解けないまま夜中を過ぎてしまい、僕は布団へともぐった。
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