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妹は受験勉強のため、ゲームが出来ない状態なので、僕が代わりにやると言う約束をしている。二次元に関しては心の誓のある兄妹である。 ゲームのスタミナがなくなり、パソコンで何もすることがなくなると、最後の手段でたまったアニメを見ていく。 グロいのから規制がかかってもいいようなアニメまで、なんでも見ていく。  そのうち妹が帰ってきて、勉強を教えてやる。学校に行かなくても、個別塾に通っているため、勉強はできる。 勉強が終われば、妹はお金を持ってコンビニへ向かい、そのまま塾へと向かう。僕は母親の分の夕食も作り、盛れるものは皿に盛ってから、自分の部屋に行く。 自分の部屋にこれといったものはないのだが、漫画と小説がちらばっている。小説と言ってもノベライズであり、アニメ化が決定したものなどばかりである。  自分の入りたいときにお風呂に入って、あがるころには父親が帰ってきていて、今日の報告をする。父親はあまり厳しくなく、その分母親が厳しいにもほどがある。というものだ。 父は早くに家を出て、少し早めに家に帰り、僕と話したりテレビゲームをしたりする。一方母親は、少々遅めに家を出て、夜遅くに帰ってくる。 二人とも働いて働いて大変であろうが、学校に行かない僕に怒ることはなかった。それを誇りに思い、家事や出来ることはすべてをこなした。  10時半になると父は寝床につき、僕は妹を迎えに行く。家に帰ると、母親が同時に帰ってくる形で、僕はその先は知らない。きっと夜の女子会でもしているのだろう。二階の部屋からでも一階から二人の笑い声が聞こえる。完全に乙女心を捨てた二人の。(笑) 僕は11時くらいに布団にもぐり、ラジオを聞く。 ほぼ毎日聞いているラジオで、とても面白い。イベントをやっているときはいつも行っている。  12時にラジオが終わると、静かな部屋の中で、天体観測をする。 小さい時に、星を観察したことがあり、それがやみつきになったいるのだ。 町の明かりも消え、空に星が浮かぶ。神秘的なものがあることを、僕は知ったのだ。  30分の天体観測が終わると、さすがに眠気に襲われて眠りにつく。 明日がまた、楽しい日であることを願いながら。
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