第1章
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……ふ、む。 カウンターに置かれたグラスの氷は、何時の間にやら、小さく見えなくなっていた。 正面の椅子に腰かけた、左腕の下を赤く染めたクマの縫い包みを手にとって、私は微笑む。 ……それで、アナタは此処に来た、と言う事ですね。 もう語る事も無い、と、俯くソレをカウンターの隅に置いて、私は、またグラスを洗う作業に戻る事にした。 あ*愛されていたと知った夜、玄関、赦された惨劇 ……了
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