Lesson 1

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     舌先が乳輪をなぞっている。体の芯が痺れて、「あっ」という声が吐息に混じる。天斗(ひろと)は、執拗にそれを続けたあと耳元で囁いた 「こういうの、勉強とはちょっと違うんだ」  天斗の息が耳に吹きかけられる。私はビクン体を震わせる  目覚めるという言葉は、理屈っぽくなくていい……ほどけていく体を、ふとそんな言葉と重ねてみる  突然、ふわりと宙に浮いた感覚が襲った  私って、こんなんだったの  意識と感覚が二重写しになったみたいに、彼は私の日常にすべり込んできた  ……  耳元でスマホのバイブレーションが鳴っている 「今日はここまで……  」  そう言うと天斗は私の頬に優しく口付けた .
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