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舌先が乳輪をなぞっている。体の芯が痺れて、「あっ」という声が吐息に混じる。天斗は、執拗にそれを続けたあと耳元で囁いた
「こういうの、勉強とはちょっと違うんだ」
天斗の息が耳に吹きかけられる。私はビクン体を震わせる
目覚めるという言葉は、理屈っぽくなくていい……ほどけていく体を、ふとそんな言葉と重ねてみる
突然、ふわりと宙に浮いた感覚が襲った
私って、こんなんだったの
意識と感覚が二重写しになったみたいに、彼は私の日常にすべり込んできた
……
耳元でスマホのバイブレーションが鳴っている
「今日はここまで…… 」
そう言うと天斗は私の頬に優しく口付けた
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