第1章

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「桐山さん・・・・好きです!」 って何考えてるんだ私。こんな時に。 私の目の前にいるのは、同じクラスの田中くん。田中・・・・なんだっけ?下の名前。確かに・・・ア・・ 「アキノブ君?」 「僕、アキヒロです。」 もじもじしながら、彼は訂正した。 あー。初めて聞いた。とは、絶対に口には出さないけど。 大体、どうしてこんなことになったのか。そんなことを考えててもしょうがないけど。 田中くんって同じクラスっていうだけ。別に仲がいいグループにいるわけじゃないし、どちらかというと話したとこがないクラスメイトランキング上位に入るだろうな。 どうして私なんだろ。 こんな丸メガネにボサボサ髪。校則をきちんと守った制服に、猫背。いいところっていったら身長が高いところとか?
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