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「……だってさ。いいか?」
「僕はいっこうに構いません」
今度こそはっきりと。
私を見て、三浦さんが笑った。
夢みたい。
たったそれだけのことでのぼせ上がってしまいそうだ。
「ぼーっとしてないで座れよ」
悪魔の声で現実に引き戻されて、テーブルにトレイを置いた。
「あれ? お前それだけで足りるの?」
私のお皿を覗きながら、主任が言う。
「失礼な。ちゃんと足りますよ」
「だって浅井、いつもでっかいカツ丼とか食ってるじゃん」
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