Two persons' drinking session

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「……すみません」 「いや、俺が誘ったんだし」 後ろの座敷で宴会が行われているらしく、やたらと盛り上がっていた。 だからか、妙にこの席の沈黙が気まずい。 何か会話を繋げないと。 「主任て、どんな女性がタイプなんですか?」 気づけばヘンテコな質問をしていた。 「何でそんなこと聞くんだよ」 主任の疑問はもっともだ。 「聞きたかったからですよ」 適当に返事して、主任の言葉を待つ。 仮にも美人が多いと評判の化粧品会社女子社員を、お前ごときというくらいだから、さぞ理想が高いのだろう。 いや、根にもっているわけではなくて。
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