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凛は薩長軍の真ん中へと現れた。
此処で銃は使えない。
何故なら味方に当たる可能性があるからだ。
「凛……参る!」
鬼神のようだった。
たった一人に何百人もが向かっていった。
凛は肩や腕、足のあっちこっちから血を流しながら戦った。
「何故だ!何故…たった一人にこんなにやられるのだ!」
その時、凛の右肩に刀が突き刺さった。
「っ……ぐっ……。がぁぁぁ!!」
凛の付けていた狐の面が外れた。
凛は獣のような雄叫びを上げ、眼光鋭く睨みつけた。
睨み付けられた者は一瞬怯んだ。
凛はそれを見逃さなかった。
右腕はかろうじてまだ動いた。
凛は突き刺さった刀を抜いた。
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