最終章

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「凛……。お前は……っ……」 土方は必死に涙を堪えた。 「凛…ちゃん………」 藤堂は涙を流した。 原田や永倉は堪え、藤堂の肩を抱き寄せた。 その時、藤堂が持っていた狐の面にヒビが入った。 そして、突き刺さっていた刀はパキッと音を立て折れた。 「凛……お前は…立派な武士だ。誰にも…負けないほどの…立派な…」 隊士までもが涙を流した。 凛の死体は両肩の骨が折れ、とても刀を握れるような状態ではなかった。 そして、太ももにも刀傷がありこれで戦っていたのかと思うとゾッとするほどだった。 「……埋めてやるぞ。お前のことは…語り継ぐ。影に隠れた存在には…させねぇよ…」 土方の頬に涙が伝った。
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