side 渉

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その透き通るような、白い肌。 気が強いのが伺える真っ直ぐな瞳。 俺や瀬渡に屈服しなかったプライドの高さ。 人を寄せ付けない冷たい眼差し。 なのに。 家族思いで、優しくて。 繊細な兄さん。 本当の兄弟だったら良かった。 本当に血が繋がっていれば、どんなに憎まれても離れられなかった。 ああ。 もう兄さんに笑いかけてもらえる事はないんだ。 「じゃあ今度の日本での祝賀パーティー、行くけど無視していいからね」 瞳で、視線で、指先で、 全身から、 愛してると囁いて、笑って嫌われよう。
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